アンチエイジングの正しい理解をしましょう


2020年7月28日

日本肥満予防健康協会です。今回は高齢化社会の到来ともに近年注目が集まっている「アンチエイジング」についてお話したいと思います。

 

老化の原因は大きく3つある

 アンチエイジング=抗老化ですが、老化の原因としては大きく以下の3つが挙げられます。

 

<活性酸素>

呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は、通常の状態よりも活性化された活性酸素となります。この活性酸素はがん細胞をやっつけるなどの働きもするので一定数は必要なのですが、過剰になると細胞傷害をもたらします。そして活性酸素を体内で一定に保つための役割を担うのが抗酸化物質です。

通常は活性酸素と抗酸化物質のバランスがとれているのですが、このバランスが崩れると酸化ストレスとなって弊害が起こります。酸化ストレスを引き起こす要因としては、紫外線、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤ならびに酸化された物質の摂取などが考えられます。また、過度な運動やストレスも活性酸素の産生を促し、酸化ストレスを引き起こす要因となります。紫外線を長時間浴びることによって起る「光老化」というものもありますので、屋外での活動では注意が必要になってきます。

 

<免疫力低下>

免疫力と自律神経は大きく関係しています。自律神経は誰もが一度は耳にしたことがあるかと思いますが、この自律神経の乱れが免疫力の低下に繋がるのです。

自律神経には交感神経と副交感神経という逆の働きをする2つに分かれています。交感神経は身体を活発に動かすときに働き、副交感神経は身体を休めるときに働くものです。これらが互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、このバランスが崩れることによってさまざまな弊害が出てくるのです。免疫力の低下はその顕著な例です。

夜間の活動などで興奮状態が続いたり、あるいは部屋にこもってばかりの生活をしていると自律神経が乱れます。メリハリのある規則正しい生活が大事だということです。他にも

ストレスや更年期のホルモンの乱れなども原因とされています。免疫力を高めるためにも可能な限り生活のリズムを整え、自律神経の働きを正常化させましょう。

 

<代謝力低下>

代謝ともターンオーバーとも言われますが、要は物質が新しく生まれ変わることです。そう聞くと何か新しいものを取り入れることに注力しがちですが、実はターンオーバーでは出すこと(=排泄)も大事で、そこが正しく行われていないと代謝が不完全になります。排泄というのは便として排泄物を出すことで、理想を言えば食事をして24時間以内には排泄を行うのが望ましいそうです。健康療法としてデトックスなどを行わなくても毎日の排泄さえきちんと行われていれば十分だそう。ちなみに運動やサウナで汗をかくことの効果は、さほど大きくないそうで(老廃物で水にはとけるものは少ない)やはり固形物として排泄することが大事なのです。女性に多い便秘はアンチエイジングという観点からも大敵なのですね!

 

アンチエイジングが大切な理由

私たち日本肥満予防健康協会がアンチエイジングに着目する理由は、あまりにも多くの人が実年齢よりも老けて見えるという現実に直面しているからです。

見た目年齢というものがありますね。20代のころはさほど個人差はないかと思います。しかし30代40代になってくるとあまりにも差が出てくるのはなぜでしょう。それはその人の送った歳月の内容がそのまま見た目に反映されているからです。毎日規則正しい健康な生活を送っている人と不摂生な生活を送っている人とでは外見に大きな違いがありますよね。年齢を重ねても若々しく健康に見える人が実はスタンダードで、そうではない人は何らかの悪しき要因を持っているのです。そして医療の考えでは年齢よりも老けえ見える人は“老化”という病気にかかっているそうです。

このような観点からアンチエイジングは治療可能な専門分野として近年盛んに研究も行われています。抗加齢医学(アンチエイジング医学)の研究は遺伝子や細胞レベルから、動物やヒトの個体レベルまで幅広く、生化学、生理学、臨床医学などの医学系にとどまらず、化学、物理学、農学、薬学など広範囲にわたっています。そして、治療としての実践の部分では栄養学や内分泌学に基づいた補充療法と運動や休養などの生活習慣の改善などが指導されています。

老化が病気ならば治した方がいい。シンプルにこのように考えからアンチエイジングの必要性を説くようになったのです。

 

男性と女性ではアンチエイジングに対する考えが違う!

昨今は男性の美容意識も高く、「健康になりたい!」から、さらには「キレイになりたい!」と思っている方も多いように見受けられます。割れた腹筋、ハリのある美肌を目指し、体全体で若々しさを演出したい。アンチエイジングへの関心もその一環なのでしょう。

ここで面白いのは、女性と男性のアンチエイジングへ向かう理由の違いです。女性はとにかく「美しくなりたい」「かわいくなりたい」という外見的な理由がありますが、男性は「長生きしたい」「死にたくない」という健康に直結した理由である場合がほとんどだそうです。

仕事もプライベートも順調であれば、男性は自分の体の外見的な部分は大目に見るものです。女性と違って必要以上にそこを高めようとはしないということなのですね。しかし、それが健康に害を及ぼすレベルの肥満だったり中性脂肪やコレステロールの値だったりすると「やばい、この先何年生きられるのかな」と不安になるのです。

実際に健康診断などでお医者様から「このままでは死んでしまうよ」と言われて、慌ててアンチエイジングに向かった男性もいらっしゃいました。「美しくなるためなら死んでもいい!」と思うのは女性で、「死にたくないからアンチエイジングしたい」と思うのが男性なのでしょうか。

 

アンチエイジングはカスタマイズが必要。自分に合った方法を

日本肥満予防健康協会の考え方として「オーダーメイド」というものがあります。アンチエイジングにしてもダイエットにしても、その人に合ったその人のためだけの方法を提案することが効果的なので、一般論として「この食材がいい!」「これは摂取しない方がいい!」とは一概に言えないのです。

例えば毎日デスクワークで室内にいる方と、毎日屋外で活動している方とでは老化の原因となる浴びる紫外線の量がかなり違います。生活習慣や睡眠のリズム、摂取する食べ物の傾向なども人によって違うので、誰にでも通用する普遍的な方法はないのです。

アンチエイジングに効果的と言われている方法はたくさんあり、それが食生活の改善なのか運動なのかアプローチもそれぞれに変わってきます。まずは自分の体を良く知り、自分に合った方法を見つけることからはじめてはいかがでしょうか。